ヤマサキ胃腸科クリニック

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2026.05.25
胃もたれ

ただの胃もたれ?それとも…?知っておきたい「ピロリ菌」のお話

 

「最近、なんとなく胃がもたれる」 「年をとって脂っこいものが食べられなくなってきた」

そんな症状を、年齢のせいにして市販の胃薬でごまかしていませんか?実はその不調、胃の中に棲みついた「ピロリ菌」が原因かもしれません。

今回は、胃がんの最大のリスクとも言われるピロリ菌について、分かりやすく解説します。

 

ピロリ菌ってどんな菌?

ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクター・ピロリ)は、強い酸性である胃の中で生き抜くことができる特殊な細菌です。

主に幼少期に、衛生環境の悪い井戸水を飲んだり、親からの口移しで感染したりすることが原因とされています。一度感染すると、除菌をしない限り生涯にわたって胃の中に棲みつき、胃の粘膜を攻撃し続けます。

 

放置するとどうなる?「慢性胃炎」から「胃がん」へ

ピロリ菌が胃の中にいると、胃は常に炎症を起こした状態(慢性胃炎)になります。この状態が何年も続くと、胃の粘膜が薄く変化する「萎縮性(いしゅくせい)胃炎」へと進行します。

実は、日本人の胃がんの約9割以上は、このピロリ菌が原因だと言われています。ピロリ菌によって慢性的に傷つけられた胃の粘膜から、がんが発生しやすくなるのです。

逆に言えば、ピロリ菌を早い段階で見つけて退治(除菌)することが、最大の胃がん予防になります。

 

ピロリ菌がいるか確かめるには?

ピロリ菌の検査には、血液検査(抗ピロリIgG抗体)や、息を吐くだけの検査(呼気試験)など、身体に負担の少ない方法がいくつかあります。

ただし、ここで非常に重要なポイントがあります。 「ピロリ菌の検査で陽性だった場合、または除菌治療を行う場合は、必ず事前に胃カメラ検査を受ける必要がある」という点です。

これは法律(保険適用)のルールでもありますが、医療現場としても非常に大切な意味を持っています。「ピロリ菌がいる=すでに胃の粘膜が荒れている、またはすでに胃がんが発生している可能性がある」ため、除菌をする前に「今、胃の中にがんや深い潰瘍が隠れていないか」をカメラで直接確認する必要があるのです。

 

お薬を飲むだけ!ピロリ菌の「除菌治療」

ピロリ菌が見つかった場合の治療は、決して難しいものではありません。 胃酸を抑える薬と、2種類の抗生物質の合計3種類のお薬を、1日2回、7日間続けて飲むだけです。

これだけで、約8割〜9割の方は1回目の治療で除菌に成功します。もし1回目で失敗しても、お薬を変えた2回目の治療で、ほとんどの方が除菌を完了できます。

 

 

まずは一度、胃の状態を正しく知りましょう

ピロリ菌を除菌すれば、胃がんのリスクは大幅に下がります。また、胃もたれや胃痛などの不調が改善する方もいらっしゃいます。

40歳以上で一度も胃カメラを受けたことがない方や、ご家族に胃がんになった方がいる場合は、まずは一度、当院にご相談ください。胃カメラ検査で今の胃の状態を正しく知り、ピロリ菌の有無をチェックすることで、あなたの胃の健康を守りましょう。

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