自由診療
free medical
若々しく、強く、自信に満ちた毎日へ。
あなたのお悩みに、オーダーメイドの医療サービスを。
自由診療とは、健康保険が適用されない医療サービスのことです。
保険診療では認められていない最新の治療法や薬剤、美容や健康増進を目的とした医療などがこれにあたります。費用は全額自己負担となりますが、保険が適用されないというだけで、高額な医療というわけではありません。
患者さま一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドの医療を受けることができます。
プラセンタ注射(メルスモン、ラエンネック)
プラセンタ注射は、ヒトの「胎盤(プラセンタ)」から抽出された有効成分を体内に投与する医療行為です。胎盤は、赤ちゃんがお腹の中で成長するために必要な栄養素や成長因子を豊富に含む臓器であり、その恵まれた成分を医療に応用したものです。更年期障害や肝機能障害の治療に保険適用されますが、美容や疲労回復、健康維持などの目的で自由診療でも広く用いられています。
期待される効果
– 更年期障害の症状緩和
のぼせ、ホットフラッシュ(ほてり・発汗)、冷え性、不眠、イライラ、頭痛、疲労感、肩こりなど、更年期に見られる多様な症状の改善が期待されます。
– 慢性肝疾患における肝機能の改善
慢性肝炎や肝硬変などによる肝機能障害に対し、肝細胞の再生や保護を促し、肝機能の回復を助ける効果が期待されます。
– 乳汁分泌不全の改善
出産後の乳汁の出が少ない場合の改善に用いられます。
– 美肌・エイジングケア
肌のターンオーバー促進: 古い角質が剥がれ落ちやすくなり、肌のくすみを改善し、透明感のある肌へ導きます。
肌のハリ・弾力向上: コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの生成を促進し、シワやたるみの改善、肌のハリや潤いを高めます。
美白効果: メラニン色素の生成を抑えたり、排出を促したりすることで、シミやくすみを改善する効果が期待されます。
抗炎症作用: ニキビや肌荒れの炎症を抑える作用も期待できます。– 疲労回復・倦怠感の改善
新陳代謝を活性化し、全身の細胞のエネルギー代謝を高めることで、慢性的な疲れやだるさを和らげ、活力を向上させる効果が期待されます。
– 免疫力向上・抗アレルギー作用
免疫機能を調整し、アレルギー反応を抑制する効果が期待されるため、花粉症やアトピー性皮膚炎などの症状緩和に用いられることもあります。
– 肩こり・腰痛・関節痛の緩和
血行促進や抗炎症作用により、これらの症状の改善が期待されます。
– 自律神経の調整
自律神経のバランスを整える作用により、不眠、めまい、イライラなどの不定愁訴の改善にもつながると考えられています。
安全性と注意点
原料:日本国内で採取された健康なヒトの胎盤を使用しており、製造過程では徹底したウイルス検査と、高圧蒸気滅菌などの厳重な安全対策が講じられています。
献血制限:ヒト由来の製剤であるため、ごく稀に未知の感染症が伝播するリスクを理論上完全に排除できないとされています。このため、一度でもプラセンタ注射を受けた方は、献血をすることができなくなります(一生涯にわたって献血を控える必要があります)。これは、メルスモン、ラエンネックといった医療用プラセンタ製剤全てに共通する重要な注意点です。
副作用:主な副作用として、注射部位の痛み、赤み、腫れ、内出血などがあります。まれに、発疹、発熱、かゆみなどの過敏症反応や、頭痛、肝機能障害などが報告されています。
投与方法と頻度
プラセンタ注射は、通常、皮下注射で行われます。
効果を実感するには、週に1〜数回、継続して投与することが推奨されています。
料金
メルスモン、ラエンネック 1A 900円 2A 1,800円
男性型脱毛症(AGA)治療(プロペシア)
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれます。これは思春期以降の男性にみられる進行性の脱毛症で、前頭部(生え際)や頭頂部の髪が薄くなるのが特徴です。AGAの主な原因は、遺伝的要因に加え、男性ホルモンの一種である**ジヒドロテストステロン(DHT)**が毛髪の成長サイクルを乱し、毛髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまうことにあります。
AGA治療は、このAGAの進行を予防・抑制し、さらに発毛を促すことを目的とした医療行為です。
AGA治療
AGA治療の主流となるのが内服薬です。
フィナステリド(プロペシア): AGAの原因となるDHTの生成を抑えることで、薄毛の進行を食い止める薬です。主に抜け毛の進行を抑制する効果が期待されます。
治療期間と効果
AGA治療は、効果を実感するまでにある程度の期間が必要です。一般的には、治療開始から3〜6ヶ月で抜け毛の減少や産毛の発生などの変化を感じ始め、6ヶ月〜1年でより明確な発毛効果が見られることが多いです。効果を維持するためには治療の継続が必要であり、途中でやめると再び脱毛が進行する可能性があります。
副作用と注意点
初期脱毛: 治療開始後、一時的に抜け毛が増えることがありますが、これは乱れたヘアサイクルが正常に戻る過程で起こる現象(初期脱毛)であり、治療が効いている証拠とされることが多いです。
性機能に関する副作用: 内服薬(フィナステリド、デュタステリド)では、性欲減退や勃起機能障害(ED)がごく稀に起こることがあります。
肝機能障害: 薬は肝臓で代謝されるため、まれに肝機能に影響を与えることがあります。定期的な血液検査で確認することが推奨されます。
料金
プロペシア1錠 370円
男性ホルモン補充療法(エナルモンデポー)
男性ホルモン補充療法(Androgen Replacement Therapy: ART)は、体内の男性ホルモン(主にテストステロン)が不足している状態に対し、外部からテストステロンを補充する治療法です。エナルモンデポーは、この目的で広く用いられる注射剤の1つです。
なぜ男性ホルモン補充療法が必要なのか?
男性ホルモン(テストステロン)は、男性の身体と精神の健康を維持するために非常に重要な役割を担っています。しかし、加齢や特定の病気、ストレスなどによってテストステロンの分泌量が減少し、以下のような様々な症状が現れることがあります。
身体症状: 疲労感、倦怠感、筋力低下、性欲減退、ED(勃起障害)、睡眠障害、発汗、ホットフラッシュなど
精神症状: 意欲低下、集中力低下、イライラ、抑うつ気分、不安感など
これらの症状が顕著で、テストステロン値が低い場合に、「男性更年期障害(LOH症候群)」などと診断され、補充療法が検討されます。
期待される効果
● 性欲・性機能の改善
● 疲労感・倦怠感の軽減、活気の向上
● 筋肉量の増加、体脂肪の減少
● 気分の改善、意欲の向上、集中力の改善
● 骨密度の維持・改善(骨粗しょう症予防)
投与方法と頻度
エナルモンデポーは、通常、上腕などの筋肉に注射します。 注射後、有効成分が体内でゆっくりと放出されるデポー製剤であるため、比較的長期間(通常2〜4週間)にわたって血中のテストステロン濃度を安定して保つことができます。これにより、頻繁な投与が不要で、日常生活への影響が少ないというメリットがあります。
主な副作用と注意点
エナルモンデポーの使用にあたっては、いくつかの副作用や注意点があります。
前立腺がんのリスク: テストステロンは前立腺を成長させる作用があるため、前立腺がんの発生や進行を早める可能性が懸念されます。そのため、治療開始前と治療中は定期的にPSA(前立腺特異抗原)検査などで前立腺の状態を確認することが重要です。
多血症: 赤血球の産生を促すため、赤血球が過剰に増える多血症になることがあります。定期的な血液検査でヘマトクリット値をチェックします。
肝機能障害: 肝臓に負担がかかることがあるため、肝機能の確認も重要です。
性機能抑制: 長期にわたり高用量を投与すると、自身の精巣からのテストステロン分泌や精子形成が抑制されることがあります。
男性型脱毛症(AGA)の進行: 遺伝的素因がある場合、AGAの進行が早まる可能性があります。
注射部位の痛み、硬結
治療の進め方
1.診断: まず、問診で症状を詳しく確認し、血液検査でテストステロン値を測定します。また、前立腺の状態などを確認するためのPSA検査などを行います。
2.適応の判断: テストステロン値が低く、症状との関連が認められた場合に、医師が補充療法の適応を判断します。特に、前立腺がんの既往がある方、多血症の方などには投与できない場合があります。
3.投与: エナルモンデポーは通常、2〜4週間に1回の頻度で、上腕などの筋肉に注射します。
4.効果と副作用の評価: 治療開始後も定期的に血液検査を行い、テストステロン値の変化や肝機能、PSA値、赤血球数などを確認し、効果と副作用の有無を慎重に評価しながら、投与量や頻度を調整していきます。
料金
エナルモンデポー 1回 4,000円